千代田区・神田明神

平将門の霊を慰めるために作られた神社

594d70185295dc5e6cc37bdeb19f98a7_s神田明神は、正式名称を神田神社と言い、千代田区外神田に位置しています。
この神社の歴史は今から1,300年も前にさかのぼり、天平2年に創建されたとされています。

この時代、平将門が反乱を起こし日本中が衝撃を受けました。
しかし、この乱は後に鎮圧され、平将門は非業の死を遂げることになります。
その後、平将門の遺体が収められた将門塚の近くでは、異常な出来事が相次ぎ、人々が不安と恐怖に駆られました。
この様子を見て、仏僧がその霊を慰めるために、社を建てたのがこの神田明神の始まりだとされています。

平将門は勇猛な武将として、様々な層の人々に敬われ信仰されていましたので、時代を通じてこの神社には多くの参拝者がありました。
その後も、明治時代に入ると、東京都内を守る守護神として神田明神が認められるなど、その信仰と崇敬は変わっていません。

しかし、関東大震災が起きたとき、その被害に遭ってしまい、社殿がほぼ全壊してしまいます。
その後、すぐにこの神社を大事に思う人々が集まり、寄付や人力の協力が全国から寄せられます。
こうして、短い期間で神社の再建がなされ、現在に続く美しい神社が残されているのです。

江戸三大祭の1つ神田祭を行う

神田明神は、江戸三大祭の1つに数えられている神田祭を行う神社としても有名です。
5月中旬に行われるこの祭りは壮麗さ、ユニークさの点で人気を集め、多くの人が集まります。

神幸祭では、稚児や神輿、武者などが行列を作って行進しますが、このような古風な行列のバックには氏子町である電気街の様子が重なって、とてもユニークな光景を見せてくれます。
また、太鼓フェスティバルも同時に行われ、勇壮な和太鼓の響きが夜に街中に響き渡り、躍動的な雰囲気に街が包まれる様子は見事です。

神田明神の魅力の1つは、このお祭りにありますので、5月の祭りシーズンを狙って訪れてみると、一層参拝を楽しめるでしょう。
また、普段の穏やかな雰囲気の神社と祭りの喧噪の対比を楽しむのも面白いですね。

お守りや神前式も人気の神社

こうしたお祭りの他にも、神田明神はお守りや神前式も人気です。
いろいろな種類のお守りを提供していますが、中でも勝守りが一番人気でしょう。
徳川家康が関ヶ原の戦いにこのお守りを持って勝利した、という謂われから、勝ちにつながるお守りとして、受験や仕事などで成功を収めたい人が求めていきます。

また、神田明神の神前式は境内と社殿の雰囲気が素晴らしく、一生に思い出に残る式ができるということで大変な人気があります。
社殿に向かって敷かれた朱色の敷物の上を、神職の人々と新郎新婦が歩いて行く様はとても美しく、結婚式に関係のない参拝客もその様子を一目見ようと押し寄せるほどです。