足立区・梅田神明宮

江戸の大火の後に奉献された神社

梅田神明宮は、足立区梅田に位置する神社で、天照皇大神と井上正鐵霊神を祭神として奉っています。
創建については、詳しいことは分かっていませんが、江戸の大火が宝暦12年に起こった後、現在の場所に神社が奉献されたという記録が残っていて、この時代にはすでに神社が存在していたことが分かります。

その後、江戸時代には多くの人々の信仰を集め、常に多くの参拝客があったようです。
現在でも、その信仰は続いていて、地元の人が定期的に参拝する様子や、祈願やお祓いために訪れる姿が見られます。
定期的な祭りを通して、地域住民とのつながりも強く、祭りの祭には大勢の人が集まり、盛り上がりを見せます。

禊教発祥の神社として知られる梅田神明宮

梅田神明宮では、相殿に井上正鐵霊神を奉っています。
この井上正鐵霊神とは、江戸時代に禊教を開始した神道の開祖です。

禊教は神道の宗教活動の一部で、独自の呼吸法を用いることや、質素な生活スタイルを送ること、伝統的な神道の教えを継承することなどを基本としています。
この教えは、江戸の人々の共感を得て、たくさんの信者を集めました。
その信者の層は幅広く、貧しい人々から力のある武士階級にまで広がっていきます。

しかし、いわゆる正統の神道とは違う教義や習慣を持っていたため、時の幕府から異教として扱われるようになり、弾圧の対象となります。
そして、ついに開祖であった井上正鐵が捕まり、流刑に処されてしますのです。
流刑後に井上正鐵は亡くなってしまいますが、その教えを記したたくさんの書は後世まで残り、現在でもその教えが引き継がれています。

禊教の教えを継承し、様々な行事を行う

このように、不遇の歴史を送った禊教ですが、その教えは今も残されていて、この梅田神明宮を中心に、様々な行事が行われています。
禊教では、独自の呼吸法が重視されているということもあり、その行法を講義し、多くの人々に伝える活動も行っています。

また、関東圏内にいくつかの教会をもっていて、それぞれの教会で禊教の教えを授けるとともに、行を皆で行い実践にも努めています。
これらの教会が協力して、梅田神明宮の護持を行っています。

このように、梅田神明宮では江戸時代から続く独特の神道系の教えを授けていて、他の神社とは異なるカラーを持っています。
多くの人々の信仰を集めていて、地元の人はもちろんのこと、各地から教えを請う人や、祈願を行う参拝客が絶えることがありません。

また、交通安全のお守りを始めとして、いろいろなお守りやお札を提供していますので、参拝に来た人がこうしたお守りを求めていきます。
いろいろな神様を信仰するのが神道の特徴ですので、梅田神明宮も独自色を出しつつ、重要な神社として人々の心の支えとなっています。